「本山寺」の馬頭観音

四国八十八ヶ所のお遍路さんは空海の密教の行との関連があり、密教の「文化遺産」であると思われるが、その八十八ヶ所の一つ「本山寺」(もとやまじ)の本尊は馬頭観音である。
—-

「本山寺」の馬頭観音
「本山寺」の馬頭観音

—-
これは馬のための観音ではなく、ましてや競馬のためでもない。これは密教の行の一環として病気平癒、厄難の救済などを祈願するものである。
八十八ヶ所の寺の本尊は、薬師如来、阿弥陀如来、十一面観音、千手観音などが多いが、本山寺のような特殊な仏像が本尊になっているところもある。毘沙門天(びしゃもんてん)を本尊とするものもある。