「ハミ」「拍車」「鞍」「アブミ」「蹄鉄」

乗馬の歴史で重要な発明として「ハミ」と「拍車」そして「鞍」と「アブミ」さらに「蹄鉄」がある。それらの発明の歴史をまとめておく。
ハミ:6000年前のウクライナの遺跡で発見された馬の歯の摩滅状況から乗馬に際してハミ状のものを馬の歯槽間縁にいれていたことが分っているがそのハミ状のものの実態は不明である。紀元前1400年ごろにはエジプトやミケネで二環ハミが使われていた。その後様々の形のハミが用いられた。三環ハミもあつた。
現代では二環(single-jointed snaffle)が大半であるが、三環(double-jointed snaffle)もある。

二環(single-jointed snaffle)
二環(single-jointed snaffle)

拍車:ギリシャでは紀元前5世紀ごろのつぼ絵に拍車が描かれているので、これより前に既に用いられいたのであろう。紀元前4世紀ごろのケルト人の遺跡から拍車が出土している。ローマ人もこのころから拍車を使用した。
なぜかこのハミと拍車は日本の騎馬では使われていない。