多様なポニーたち(9):バシキール

今回のポニーはロシアのバシキール(Bashkir)。画像はここ

バシキールは南西ウラル山脈の平原に住む少数民族であり、そこに生息するウマがバシキールである。

バシキールは非常に頑強なポニーである。食肉やミルクのためと同様に荷駄、牽引そして乗用馬として国家管理のもので飼育されている。一頭の牝ウマが7から8ヶ月続く授乳期間に出すミルクの量は350ガロン(1600リットル)に達する。体毛が巻き毛になっていることから米国には約1000頭の”Bashkir Curly”と呼ばれているバスキール・ポニーがいる。北西部のアメリカ先住人たちといたという評判がある。

バシキールはバシコルトスタン共和国内のウラル山脈の南山麓あたりで数千年前から進化した。二つのタイプのバシキールがロシア共和国で育成されてきている。山岳ポニーと平原ポニーである。後者は牽引用のウマとしての用途が主流である。
バシキールは時には氷点下になる野外で群れをなして飼育されていて自分で活路を見つけることができ、深い雪のしたから食料を見つけることができる。栗毛が多いこのポニーは厚く巻き毛の冬毛を持っている。この頑強なポニーの中では補助的な食料なして重労働に従事できるものもある。二頭のバシキールが橇を曳いて食餌なして24時間かけて120-140キロメートルも走行したという記録もある。