馬の「犬歯」

馬の歯並びが面白い。「馬の科学」によれば馬の歯並びは
3033
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となっている。最初の3が切歯の数、後半の3、3が前臼歯、後臼歯の数である。上顎、下顎とも同じ数の歯がある。馬の最大の特徴はこの切歯と臼歯の間に歯のない間隙(歯槽間縁という)が大きくあることである。ここにはみが入る。ここにはみを入れて馬を制御することが出来るといった偉大な発見はヒッタイト人に負う。 このような歯並びを持つ動物は馬以外にいない。
ところで、馬にも「犬歯」がある。上の0の位置が「犬歯」のある場所で、雄馬のみにある。だから上の数字の並びは雌馬で、雄では
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となる。
先日のレッスンで騎乗した馬の歯並びを見せてもらった。「セン」(去勢)馬なので「犬歯」があったが、顎の歯並びから可成り外れたとこに大きな「犬歯」があった。こんな所にあってなんの役に立っているのだろうか、と不思議に思った。多分に進化の忘れ物であるのだろう。

合戦原遺跡から壷鐙が出土

河北新報10月4日(木)の朝刊に宮城県亘理郡山元町の合戦原遺跡から壷鐙(つぼあぶみ)など馬具が発見され公開される予定という記事が載った。壷鐙の発掘例は全国的にみると珍しいことではないがその記事によれば宮城県では最初のものである由。発掘の詳しい様子は山元町の現地報告に詳しく載っている。

それによれば壷鐙以外に、馬具としては杏葉(ぎょうよう)・帯金具(おびかなぐ)などが見つかっている。

年代的にみると古墳時代後期から奈良時代前期にかけてのものである。

フォトクルーズ仙台写真展開催迫る

所属するアマチュア写真クラブ「フォトクルーズ仙台」の第三回写真展が以下のように開催される:

開催期間:10月16日(火)~21日(日)

10:00~18:00(最終日は16:00まで)

会場:東北電力グリーンプラザ1階

ブラザギャラリーNORTH

この写真クラブのモットー「自由な視点で」に象徴されるように多彩な写真が単写真は勿論組写真によって表現される。

PythonAnywhereを使ってみる

表題にあるPythonAnywhereは手元のコンピュータにPythonインタプリタをインストールしなくともWEB上にあるPythonインタプリタを使ってPythonプログラムを実行し結果をWEBブラウザーに表示するサービスをしている。

このサービスの使い方はここにある。

今回は日本語を含むプログラムを実行した。使ったプログラムは以下のようなものである:

#coding: utf-8
d = { ‘甲’:(‘コウ’,’きのえ’),
‘乙’:(‘オツ’,’きのと’),
‘丙’:(‘ヘイ’,’ひのえ’),
‘丁’:(‘テイ’,’ひのと’),
‘戊’:(‘ボ’,’つちのえ’)}
for key, value in d.items():
print(key, value)

結果の表示は

となり日本語の処理適切にされている。

インストールなしてPythonが使える点は貴重なサービスである。

 

Pythonプログラムの実行(2)

前回の例は簡単すぎてプログラムという印象が少ないと思ったので今回は「繰り返し」を含む問題である。

九九の表を表示する問題。

プログラムは以下のようになる:

#!/usr/local/bin/python
# -*- coding: euc-jp -*-

print “Content-Type: text/html; charset = EUC-JP \n”

print “九九の表 <br>\n”
for i in range(1,10):
    for j in range(1,10):
        print(“%d x %d = %02d ” % (i,j,i*j))
    print “<br>\n”

最初の三行はWEB上でPythonを実行し結果を表示させるためにある。それら以降が本来のPythonプログラム。結果をWEB上で表示させるために改行や空白の処理に工夫がいる。

実行

Pythonプログラムの実行

Pythonプログラムは一般的には手元にあるコンピュータにPythonインタプリタをインストールして使う。

しかしこのWEBサーバには既にPythonを実行できる環境があるのでこの環境を使って簡単なプログラムを走らせてみる。このような手法をCGIと呼ぶ。CGIの説明

注意点

(1)このサーバにインストールされているPythonは

ヴァージョン:2.75

場所:/usr/local/bin/python

(2)このサーバはFreeBSD(Linuxの一種)で動いているのでそのシステムに合ったテキストファイルを作成する必要がある。具体的には、

文字コード:EUC-JP

改行コード:LF

(3)ファイルの拡張子はcgiにする。

そのファイルの属性は705、このファイルを入れるホルダーの属性は755とする。

(4)試したプログラムは

#!/usr/local/bin/python
# -*- coding: euc-jp -*-

print “Content-Type: text/html; charset = EUC-JP \n”
print “Pythonから今日は”

最後の1行がPython固有のprint文である。

(5)出力結果は

実行

 

アートにボロノイ分割

ボロノイ分割という空間を分割する面白い分割法がある。これを平面の分割に適用することを基本にして「抽象絵画」を描こうという話である。

ボロノイ図(Voronoi diagram)の説明はここにある。また作図法はここにある。

後者の逐次添加法に基づく実例を以下に示す。

 

デジタルカメラRX10M4を使い始めて

デジタルカメラRX10M4(ソニー製)を使い始めて

僕がデジタルカメラを写真撮影に使い始めて以来、何故か常に広角系の単焦点レンズのカメラがまとわりついてきた。リコーの初代GRデジタルから始まった。このカメラはリコーのフィルムカメラ用に設計されたGRレンズをデジタルカメラに転用したもので小型のわりには解像度が高いものであった。カメラ自体も小型で上着のポケットにさっと入る大きさで、僕のような「散歩カメラマン」には散歩の邪魔にならず愛用したが今は手元にない。次もなんとなくGRで四代目のGRを使うことになった。これも広角系の単焦点レンズ(焦点距離:6.0mm)のカメラで初代と比較すると電子処理の部分が改良されていた。これも小型で散歩には重宝した。これは今も使っている。これらはレンズ固定型のカメラで、今から考えてみると、これらの選択は交換レンズに投資をしたくないという気持ちが働いた結果のようだ。

GR4画像
GR4画像

これらのような広角系の単焦点レンズを着けたレンズ固定型カメラは小型にでき、その割りは写真の写りがよいという長所を持っているが、近寄れない被写体や近寄ることが憚れる祭りのようなときは僕は大変にがっかりした。そんな状況の折、昨年の11月の野外勉強会(西公園周辺の紅葉)のときに斉藤先生から「RX10M4はいいよ」という話を聞いた。

RX10M4画像
RX10M4画像

このような背景があり、購入し使い始めたRX10M4であるが、僕なりにその特徴を考えてみると

(1)レンズが面白い。レンズは固定型のズームレンズである。カール・ツァイス社製で焦点距離:8.8mm-220mm(35mmフィルム換算で24mm-600mm)のバリオ・ゾナーである。資料によればゾナー型のレンズは戦前ではレンジファインダーの標準レンズだったがバックフォーカスが短く一眼レフカメラではミラーボックスを入れる余裕がないことからすっかり影を潜めてしまったレンズである。RX10M4のようなミラーレスでは逆にこのバックフォーカスが短いことがカメラをコンパクトにする上で利点になるわけで面白い使い方だとおもった。焦点距離の幅が大きいことからマクロから望遠までこれ一本で間に合う。これも僕の哲学に合っている。

 

(2)電子処理が速い。これはソニーが得意とする分野で、特に自動ピント合わせの必要時間が著しく短い。他の部分の電子処理も速いことから動的な被写体を狙う上で力を発揮する。

使い始めて間もないが、RX10M4は面白いカメラだと思って使っている。